「どぶろく」と「にごり酒」の違い【蓬莱 渡辺酒造店】 | 渡辺酒造店長ブログ|日本で一番笑顔あふれる蔵「蓬莱・渡辺酒造店」

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「どぶろく」と「にごり酒」の違い【蓬莱 渡辺酒造店】

その他 2024.05.23







こんにちは!蓬莱蔵元 渡辺酒造店 公式オンラインショップ店長です(^^)/



渡辺酒造店の人気商品“飛騨のどぶ”!
飛騨のどぶは、圧倒的にごり濃度が特徴の“にごり酒”です。



私はこの飛騨のどぶを“サイダー”で割って飲むのが大好きです★



さて!皆さんは、“どぶろく”と“にごり酒”の違いをご存じですか?



どちらも白く濁っているのが特徴なので、どちらも同じだと思っている方も多いのではないでしょうか。



しかし、この2つには、明確な違いがあるのです!!
今回は“どぶろく”と“にごり酒”の違いについてご説明いたします★



\ちなみに/
どぶろく⇒濁酒
にごりさけ⇒濁り酒
と、漢字で書くとほぼ同じです(‘ω’)ノ



「どぶろく」とは



どぶろくはお米、米麹、水を発酵させ、醪(もろみ)をこさずに作るお酒です。
その起源は稲作と同じぐらい古いものであるといわれており、昔は神聖なものとして扱われていたそう。
収穫したお米を神に捧げて来年の豊作を祈願するなどの神事の際にどぶろくも一緒に供えられ、その風習は現在でも日本各地の神社で行われています。



手軽に造れることから、昔は地酒屋に限らず、当たり前のように自家製どぶろくが作られていました(゚д゚)!
今は、「酒税法」という法律で規制されたことにより、無許可では作れないようになっています。



酒税法においては、濾過する工程を経たものだけが「清酒」と定義されるので、



こす工程を経ていないどぶろくは清酒には該当せず、「雑酒」というカテゴリに分類されます。



岐阜県の白川郷で有名などぶろくは、山奥の豪雪地帯で造られているイメージですが、



北は北海道、南は宮崎県まで、日本の幅広い地域で特区の認定を受け生産されています。



ーどぶろくの製法ー



どぶろくの醸造において、主原料となるのは米・米麹・水です。
そして、米と米麹に酵母を混ぜ合わせて、濃厚なもろみを作っていきます。



どぶろくの製造方法はとてもシンプルで、”もろみが混ざったままの状態”の日本酒と定義できます。つまりここまでをまとめると、どぶろくは主原料である米を蒸し、米麹や酵母や水などを加えて発酵させるだけで完成するお酒ということになります。



「にごり酒」とは



にごり酒は、もろみをあらごししたお酒です。一般的には「白濁した日本酒」のことをいいます。しかし、「にごり酒」と一口に言っても、様々な種類があります。



「火入れ」と呼ばれる加熱処理を行わずに瓶詰めすることで、酵母が生き続け、



瓶の中で二次発酵が進む「活性原酒」や、火入れを行なってより濃厚感とまろやかな味わいになるものがあります。



飛騨のどぶは火入れ(加熱処理)行っており、濃厚でまろやかな味わいですが、火入れを行わずに酵母が生きたまま瓶詰めし、瓶の中で二次発酵が進む「活性原酒」は微発砲で、ややスパークリングで炭酸ガスが含まれています。



活性原酒は、瓶詰めした後にお酒が溢れ出してきてしまったりなど管理が難しく、渡辺酒造店では毎年3月に開催している「蓬莱 蔵まつり」などの特別なイベントでのみ、特別にお出ししたりしています(^^)/



ーにごり酒の製法ー



にごり酒の製法は、基本的にはどぶろくと変わりません。



主原料となる米・米麹・水に酵母を混ぜ合わせて醪を作り、糖化と発酵をさせていきます。



異なるのは先ほど述べた通り、米と米麹から出来たもろみを、こすかこさないかの違いになります。
どぶろくでは全くもろみをこさないのに対し、にごり酒はあらごしではあるものの、こしてあります。
どぶろくが「雑酒」に分類されているのに対し、にごり酒はこす工程を経ているので、にごり酒は「清酒」として分類されます。



ちなみに、もろみをこして搾ることで液体と固体に分かれますが、液体部分が日本酒、固体部分が酒粕になります。



にごり酒の楽しみ方



冬の鍋料理にもぴったり!
白身魚のようなあっさりしたお料理はもちろん、マリネやサラダのような甘酸っぱく爽やかな料理とよく合うのです!











そして私のおすすめは、サイダー割り!(ラムネやサイダーなど甘みのある炭酸で★)
まずは1対1の割合で混ぜてみて、そこからお好みの割合に調整してみてください!
カクテルみたいなので、普段は日本酒を呑まない女性や若い方も、ハマってしまいます(^^)/



他にも、スパイスを使ったお料理とも相性が良いので、にごり酒を注いだグラスに山椒を散らしてみたり、すだちや柚子の皮を香りづけに少し乗せるのも、おすすめです!







また、マカロンやフィナンシェなど焼菓子と合わせれば、大人なお菓子の楽しみ方ができます。







オススメしたい渡辺酒造店のにごり酒



【通年販売】“飛騨のどぶ”







これぞ飛騨名物!!元祖にごり酒。にごり成分がビン底に沈殿しないのが、本物の証。



圧倒的なにごり量と濃度は、他の追随を許しません。



おすすめの飲み方:冷や
原料米:飛騨ほまれ
精米歩合:麹米65%、掛米70%
日本酒度:-30
酵母:9号
アルコール分:17%
酸度:1.6
販売期間:通年



>>他にも、季節に合わせて限定のにごり酒もあります<<



冬(11月上旬ごろ発売)



「蓬莱 新酒 一番にごり」







出来立てほやほやの新酒のにごり酒。
まるで白玉のような超濃厚な味わいです。
えっ!こんな酒出していいの?と騒がれた、あの幻のにごり酒が登場!!口コミで全国に知れ渡った、超人気商品です。
「新酒一番にごり」は昔の酒造りの文献に基づいて仕込んだ、いわば造り酒屋のどぶろくです。発酵完了直前のもろみをそのまま練り挽いて、即日瓶詰めいたしました。



夏(4月中旬ごろ発売)



「蓬莱 夏のにごり酒オンザロック」







雪降る2月に出来たてのにごり酒を火入・加水し、さらに低温で熟成させました。
冬場の荒々しい味わいから、軽くマイルドな味わいに熟成しております。
サイダー割り、冷やしてストレート、オンザロックもおすすめ!



秋(8月下旬ごろ発売)



「蓬莱 秋のにごり酒 とろとろとろ」







雪降る氷点下の2月に出来たてのにごり酒を、原酒のまま大切に貯蔵。
まろやかに、深みあるにごり酒に熟成した頃の秋にお出しいたします。
甘くとろとろした舌触りが、身も心もとろけるほどに口の中に広がります。



まとめ



今回はどぶろく・にごり酒の違いについてご説明させていただきました!



濃厚で口当たりの良いにごり酒は、米の旨みや甘味、香りを存分に楽しむことができるお酒です。



日本酒はよく呑むけど、にごり酒にはなかなか手を出せなくて・・・なんて方も多いのではないでしょうか。



比較的甘口なにごり酒は、日本酒を呑みなれていない初心者や女性の方でも、楽しみやすいお酒です。まずは、サイダーやジュースで割ってみるなどで楽しんでいただき、にごり酒の美味しさを知ってください。



きっと、にごり酒の虜になること間違いなしです!