火入れ作業
その他
2020.06.08
日々の暑さで冷酒が美味い!でも冷酒を呑むとすぐ酔う蔵人・嶋田です。いつもご愛読ありがとうございます。
今日は今期最後の火入れがありました。精米歩合55%の純米吟醸の火入れです!!
まず、酒を蒸気の熱を利用し火入れをしていきます。
この時、設定温度に対し誤差1℃未満になるように蒸気の量をコントロールしなければなりません。なので、休憩を交代しながら常に温度管理をしていきます。
(ちなみにこの時の担当は熊崎さん 左手は常に蒸気のバルブにそえられています。)
火入れが終われば今度は酒を冷やす必要があります。温度が高いと品質が悪くなりやすいですからね。
この冷却器を使用し徐々に冷却を行っていきます。
冷却機の仕組みは非常に単純なものです。
地下水の温度(約13℃)で酒を間接的に冷やすというもの。画像のように酒と水は混ざらないものの常に冷えた水の温度は伝わるため徐々に酒が冷えていくのです。
火入れ直後の酒の温度は65℃以上あるので冷却機を使用しても冷却できたといえる温度――20℃に下がるまでには6時間以上かかります。
なので、だいたいは寮に住んでいる人が夜に冷却機の停止を行うのです。
そんなこんなで今期の造りは本当の意味で終わったと言えるのではないでしょうか?と薮田の掃除をしつつ思う嶋田からでした。次回もよろしくお願いします。
P.S. 薮田についてお伝えする回も設けようと思うのでお楽しみに。